スイスの敵国が、スイスを攻撃する方法や策略 /
「民間防衛」より引用 P252
混乱のメモ
1月15日 金属工業部門でストライキ。
2月16日 繊維産業で激しいデモ。
2月18日 繊維産業部門でストライキ。
5月20日
社会進歩党は、労働とパンのための闘争において、労働者を支援することを約束。同党指導者と外国の外交官との間の接触が確認された。
6月4日 金属工業部門の労働者代表は、特別集会において組合幹部の対人を決定。組合は社会進歩党の指導を受けることになろう。
6月10日 金属労働者によるストライキ宣言。
8月15日
わが国から立ち去る義務のある外国人労働者が出発を拒否。工場を占拠。警察が介入したが事態の解決に成功せず。
9月20日 公共輸送機関ストライキ。秩序回復のため、連邦内閣は軍隊を動員。鉄道労働者の若干は動員命令を拒否。
11月20日 食料品の価格急騰。
敵国の攻撃に対する、スイスの回避策 /
「民間防衛」より引用 P253
健全な労働者階級はだまされない
スイスの各労働者組合の代表者が集会を開いて、と駆除起こった経済の悪化にどう対応するべきかを検討した。
各代表は、この際ストライキを起こすことは、事態の改善にならないばかりでなく、かえって、ますます事態を悪化させるだろうという点で、意見が一致した。
というのは、
現在起きている事態は、わが国の資本家のあやまちによって起こったものではなく、それは、ひとえに、ある外国勢力がわれわれをその支配下に置こうとしているからである。工場に座り込みや、ゼネストを行うことは、事態の解決策になるどころか、その悪化をもたらす以外の何ものでもない、というのである。
今日、雇い主および労働者にとって重要なことは、双方の間の話し合いによって問題の解決をはかることができるし、また、そうあるべきだということである。
このような事態に直面して、すべての者は、自己犠牲を惜しむことなく、スイス国家の団結維持に努めるべきである。
ところが、一方では、社会進歩党のリーダーたちは、あらゆる手段をもって労働者の団体や組織に浸透をはかり、労働者の不満をあおって、いろいろな要求をさせ、混乱を起こそうとしている。
われらにスイスの労働者は、外国勢力の指揮の下に行われるこのような策謀に、決して乗ぜられてはならない。
「あらゆる手段をもって労働者の団体や組織に浸透をはかり、労働者の不満をあおって、いろいろな要求をさせ、混乱を起こそうとしている」