「北斗の拳」に学ぶ - 第12巻 P182〜189 無抵抗主義の村 -
このサイトでは、「北斗の拳」からの引用部分は枠内部分に記述し、その前後に解説と私見を加えてます。
暴力により全国の村を傘下に治めようとする覇者ラオウ。その圧倒的な力には、誰も太刀打ちできない。もちろん守ってくれる国家や警察や法律等は何も存在しない
とある村では「抵抗は相手の力を生みます。力は我われ弱い者からすべてを奪うでしょう。無抵抗は我われ弱者の自分を守るべき唯一の武器なのです」を主張した。殺されても抵抗せず、食料は好きなだけもっていけという無抵抗主義を貫くことにより、相手の慈悲の心を引き出し、被害を最小限にとどめようとしたのだ。
しかしラオウは「意思を放棄した人間は人間にあらず!!ただ笑いと媚びに生きてなにが人間だ」と村長を惨殺し、無抵抗が弱者にとって無力であることを表明する。
日本においても、無防備宣言を狙っている人間がいるが、侵略者が来たときに抵抗せずに媚びてどうするのだろうか?全財産を没収され、愛する人が殺されても抵抗できないのは、とても現実的とは言えないだろう。
民間防衛の主張する最も大事なことは「自由」と「独立」である。つまり、自由と独立を失ってまで生きることは、もはや全く意味を持たない。民間防衛とラオウの主張は合致している。
第12巻 P182〜183
第12巻 P184〜185
第12巻 P186〜187
第12巻 P188〜189
■引用書籍
北斗の拳 (1)〜(16)
原作:武論尊 漫画:原 哲夫
■リンク
スイス政府「民間防衛」に学ぶ
「加治隆介の議」に学ぶ