スイスの敵国が、スイスを攻撃する方法や策略 /
「民間防衛」より引用 P228
敵は同調者を求めている
ヨーロッパ征服を夢みる、ある国家の元首が、小さなスイスを武器で従わせるのは無駄だと判断することは、だれにも納得できる話である。単なる宣伝の力だけでスイスをいわゆる「新秩序」の下に置くことができると思われるときに、少しばかりの成果をあげるために軍隊を動かしてみたところで、何の役に立つだろうか。
国を内部から崩壊させるための活動は、スパイと新秩序のイデオロギーを信奉する者の秘密地下組織をつくることから始まる。この地下組織は、最も活動的で、かつ、危険なメンバーを、国の政治上層部に潜り込ませるようとするのである。彼らの餌食となって利用される「革新者」や「進歩主義者」なるものは、新しいものを待つ構えだけはあるが
社会生活の具体的問題の解決には不慣れな知識階級の中から、目をつけられて引き入れられることが、よくあるもんだということを忘れてはならない。
数多くの組織が、巧みに偽装して、
社会的進歩とか、正義、すべての人人の福祉の追求、平和という口実のものに、いわゆる「新秩序」の思想を少しずつ宣伝していく。この「新秩序」は、
すべての社会的不平等に終止符を打つとか、世界を地上の楽園に変えるとか、文化的な仕事を重んじるとか、 知識階級の耳に入りやすい美辞麗句を用いて・・・・・。
不満な者、欺かれた者、弱い者、理解されない者、落伍した者、こういう人たちは、すべて、このような美しいことばが気に入るに違いない。
ジャーナリスト、作家、教授たちを引き入れることは、秘密組織にとって重要なことである。彼らの言動は、せっかちに黄金時代を夢見る青年たちに対して、特に効果的であり、影響力が強いから。
また、これらのインテリたちは、ほんとうに非合法な激しい活動はすべて避けるから、ますます多くの同調者お引きつけるに違いない彼らの活動は、”表現の自由”の名のもとに行われるのだ。
加えて、日教組、日弁連、テレビ局、新聞社がすでに中国、韓国、北朝鮮に取り込まれています。特に朝日新聞、TBS、テレビ朝日は醜いですね。
敵国の攻撃に対する、スイスの回避策 /
「民間防衛」より引用 P229
眼を開いて真実を見よう
社会進歩党の機関新聞の記事:
昨夜、カジノの大広間で、社会進歩と平和の擁護を目ざすわが党が結成された。”悲惨に対する闘い”は、まだほとんど成果をあげていない。心ある人々は、このような高潔な任務に献身することを、自己の義務としてみずからに課すであろう。
列席者の中には、第一線で活躍している人々の顔が数多く見えた。
この集会における大きな収穫と言えるのは、X教授から、多くの若者たちが有益な報告を聞くことができたことである。その報告においてX教授は、退嬰主義レッテルを張られ、最も反動的な資本主義の不正義を結びついたわが国の伝統的政治と、たもとを分かつ必要性がある旨を述べて、若者たちを納得させた。
他のもう一つの新聞記事:
昨夜、X教授の報告をカジノで聞いた。この報告は、世界平和のための闘いと社会進歩を目指す、ある新しい政治団体への参加を呼びかける集会でなされたものである。事実、この2つの目的は、心ある人すべての関心を引くものであって、その限りにおいては、われわれも賛成である。しかしながら、その目的の裏には、理想主義的活動の名のもとに、偽装された「新秩序」の宣伝が隠されていることが明らかだ。
これは、わが国の国家制度を内部から崩し、新しい政治体制の樹立を目標とする企てであるが、彼らの唱える政治体制が樹立された国では、どこでもあやゆる形の自由がなくなり、新特権階級が生れ、また、世界の平和を絶えず危うくする。
いつになったらわが国にいる「新秩序」を信奉する者は、彼らが説く教えと、彼らがわが国に導入しようとするイデオロギーが具体的に実現したこととの間に、深い溝が存在していることを、理解するのだろうか。
この例でも、敵国は社会的影響力のある「X教授」を広告塔とし、「平和」や「与党の交代」をスローガンにしてます。「日本の平和」の具体的実現方法が全くない日本の「社民党」や、なんでも現在の政府をとにかく悪者にする「民主党」を思い出します。体制崩壊後に発生するマイナス面は、もちろん国民には隠していますね。