スイス政府「民間防衛」に学ぶ - 敵は同調者を求めている2 / 社会進歩党は国を裏切るだろうか -
このサイトでは「民間防衛」からの引用部分は枠内部分に記述し、その前後に解説と私見を加えてます。 枠内は背景色で「黒:敵の策略」「白:敵の策略からの回避方法」と区別しています。
また、引用文中の「社会進歩党」はスイスの敵国勢力が、スイス国内に作った破壊組織(政党)の名称です
上の例において、敵は国家的名声があるX教授やその他知識人をたくみに利用しています。日本でも有名人がテレビで反体制をさけぶことはよくあることです。
また、「金を欲しがっている」「じっと控え室で出番を待っている」保守党内のJ氏は、「成功するならどんなことでもするため」に、敵国の支援政党の党首になってしまいました。魂を敵に売り渡すJ氏のような人間に騙されてはいけませんね。日本の場合も、野党の議員は特に売国発言が多いような気がしますねえ。どこの国の議員なのかと聞いてみたいです。民主党は外国人参政権を推進したり、日本の国家主権を移譲しようとしているし、社民党は昔から中国や北朝鮮の言いなりだし...怖いですねえ。
下の例では、その状況を冷静に見ています。危ないとわかっていても、言論の自由とかあるので、それを証拠もなく規制することは難しい。規制したら、敵が目指している体制(自由がない)と同じになってしまいますから。だから民主党や社民党が売国発言をしたり、朝日新聞が捏造の記事を書いて、売国プロパガンダをしたり、筑紫哲也がニュース23で妄言を吐いても、規制することは難しいのです。以前小泉首相がマスコミから批判されたとき「日本は批判する自由があるいい国だ」とか発言してましたけど、そのとおりですね。
スイスの敵国が、スイスを攻撃する方法や策略 /
「民間防衛」より引用 P230
敵は同調者を求めているわが党の結成は、大した評価をうけなかったが、これはわれわれに有利であった。事実、わが党結成の重要性は、最初の参加者が限られていたという面からのみ評価された。このような単純な考え方は、われわれの目的に役立つものである。
われわれは、われわれの目的とする幾人かの知識人を仲間に引き入れることができた。その中の一人であるX教授は、国家的名声を持ち、われわれの活動が都合よく運ぶのに役立つ権威を持っている学者である。
全体として、この国の国民は、福祉政策によって眠らされており、彼らの伝統的制度が、他のあらゆる形の体制に優越するものであることを確信しているので、われわれが恐れていたような反応は全くない。われわれの組織は順調に活動している。
われわれは、新党の党首にJ氏を据えた。彼は頭脳明晰、かつ、活動家であるが、野心に取りつかれ、非常に金を欲しがっている。彼の属していた保守党は、彼に微かな希望しか与えなかったので、じっと控え室で自分の出番を待つ代わりに、彼はついに性急な道を選んだのだ。彼は、仲間からは決定的に排斥されてしまったので、今や、成功するためならどんなことでもするだろう。
それ故、われわれの活動は順調に進んでいる。
敵国の攻撃に対する、スイスの回避策 /
「民間防衛」より引用 P231
社会進歩党は国を裏切るだろうか
社会進歩党は、その活動を禁じられてはいない。われわれの民主主義が、禁ずることを欲しないのである。思想の自由、結社の自由は、わが憲法によって認められている。全体主義国にはこのような寛容さは全然ない。全体主義国は、知識人、学者、芸術家を監視し、必要に応じて刑務所に入れる。いずれにしろ、公のイデオロギーに反する思想は一切発表させないのだ。
われわれには同じやり方はできない。ただ、いわゆる“自由”と呼ばれるものが、いつ、国を裏切る端緒となるかを知る必要がある。”自由”には、その恐れがある。
われわれの国家と制度に対する客観的な批判は必要である。その批判によっていろいろな改革がもたらされ、公共の福祉を重んずるわが国の制度が改善されるから。しかし、それが必要だとしても、その批判が組織的な中傷になれば、忌まわしい結果を招き、また、われわれの防衛潜在力を弱めることにもなりかねないのである。
民主的自由の伝統に反するイデオロギーをわが国に導入しようとする者は、国の利益に反する行動をしているのだ。
しかしながら、今のところ社会進歩党は、疑わしくはあるが、決定的な反国家的活動の証拠を見せているわけではない。
■引用書籍
■リンク
「加治隆介の議」に学ぶ