「加治隆介の議」に学ぶ - 第10巻 P174〜177 軍隊とは、戦争の道具でなく戦争を防ぐ道具 -
このサイトでは、「加治隆介の議」からの引用部分は枠内部分に記述し、その前後に解説と私見を加えてます。
登場人物の紹介はこちらです
加治隆介はこの時自衛隊を指揮する立場の防衛庁長官。息子に政治家となった志を話している。
平和を保つために軍隊がある。侵略されないために軍隊がある。「非武装で平和が保てる」ということは、ただの理想にすぎないだろう。
第10巻 P174〜177
息子「お父さんはどうして政治家を志したの?」
加治 隆介「俺はオヤジと兄貴が事故で死んだ後 周囲の人間に無理矢理まつりあげられた」
息子「じゃ好きじゃないのに どうして立候補する気になったの?」
加治 隆介「俺のオヤジ・・・つまりおまえのオジイサンの古い日記を読んで感動した」
加治 隆介「"政治家の目指す最終目的は世界の平和だ 日本だけが平和では意味がない 世界から紛争をなくさなくてはいけない"オヤジは日記にこう記していた その言葉に大きな感銘をうけて俺は政治家になった」
息子「でも今はお父さんは戦争の道具である軍隊を動かす責任者でしょ」
加治 隆介「戦争の道具と考えないで戦争を防ぐ道具と考えて欲しい」
加治 隆介「そりゃお父さんだって日本から自衛隊がなくなる日が来ることを望んでいる」
加治 隆介「同時に世界から軍隊がなくなる日も強く望んでいる ただそれは人類の夢であって現実的ではない」
加治 隆介「残念なことに人間というのは人種や宗教や国境など いろいろなしがらみでいがみあっている 他国への侵略を目論んでいる国もたくさんある」
加治 隆介「暴力をふるう人間がいれば その暴力をとめる人間も必要なんだ しかも とめる人間は一人にまかせないで みんなでとめなければいけない」
加治 隆介「現段階では抑止の軍事力がなくなったら世界は大混乱をおこすだろう」
加治 隆介「日本においても軍事力がゼロになったら他国の侵略をうける可能性は十分ある」
息子「へえーそんなことってあるの?例えば どこの国から どこを侵略されるの?」
加治 隆介「どこの国かは特定できないが例えば尖閣諸島のような島には その可能性がある」
息子「あ そうか北方四島は確かに侵略されたよね・・・」
加治 隆介「つまり あの時は戦争に敗れた時のドサクサに乗じて侵略されたわけで日本に抵抗する力は何もなかった 無防備だと簡単に侵略されるいい例だ」
息子「・・・僕も政治家になれるかな」
加治 隆介「それは自分の生き方しだいだ 多くの人間から選ばれるような人間にならなければいけない」
加治 隆介「試験の力ではなくて誠実であるかどうかだ」
尖閣諸島はあいかわらず狙われている。
息子「お父さんはどうして政治家を志したの?」
加治 隆介「俺はオヤジと兄貴が事故で死んだ後 周囲の人間に無理矢理まつりあげられた」
息子「じゃ好きじゃないのに どうして立候補する気になったの?」
加治 隆介「俺のオヤジ・・・つまりおまえのオジイサンの古い日記を読んで感動した」
加治 隆介「"政治家の目指す最終目的は世界の平和だ 日本だけが平和では意味がない 世界から紛争をなくさなくてはいけない"オヤジは日記にこう記していた その言葉に大きな感銘をうけて俺は政治家になった」
息子「でも今はお父さんは戦争の道具である軍隊を動かす責任者でしょ」
加治 隆介「戦争の道具と考えないで戦争を防ぐ道具と考えて欲しい」
加治 隆介「そりゃお父さんだって日本から自衛隊がなくなる日が来ることを望んでいる」
加治 隆介「同時に世界から軍隊がなくなる日も強く望んでいる ただそれは人類の夢であって現実的ではない」
加治 隆介「残念なことに人間というのは人種や宗教や国境など いろいろなしがらみでいがみあっている 他国への侵略を目論んでいる国もたくさんある」
加治 隆介「暴力をふるう人間がいれば その暴力をとめる人間も必要なんだ しかも とめる人間は一人にまかせないで みんなでとめなければいけない」
加治 隆介「現段階では抑止の軍事力がなくなったら世界は大混乱をおこすだろう」
加治 隆介「日本においても軍事力がゼロになったら他国の侵略をうける可能性は十分ある」
息子「へえーそんなことってあるの?例えば どこの国から どこを侵略されるの?」
加治 隆介「どこの国かは特定できないが例えば尖閣諸島のような島には その可能性がある」
息子「あ そうか北方四島は確かに侵略されたよね・・・」
加治 隆介「つまり あの時は戦争に敗れた時のドサクサに乗じて侵略されたわけで日本に抵抗する力は何もなかった 無防備だと簡単に侵略されるいい例だ」
息子「・・・僕も政治家になれるかな」
加治 隆介「それは自分の生き方しだいだ 多くの人間から選ばれるような人間にならなければいけない」
加治 隆介「試験の力ではなくて誠実であるかどうかだ」
■引用書籍
加治隆介の議 (1)〜(10)
講談社漫画文庫 弘兼 憲史 (著)
■リンク
スイス政府「民間防衛」に学ぶ